LOUDER THAN WAR Vol.1

(2012年3月2日)

海外インターネットサイト、Louder Than Warに載っているインタビューを
訳して載せます!

長いので今日から週末にかけて2回から3回に分けて載せる予定です。
(Sonik Kicksのトラックレビューも完成していないのにスミマセン。。)

今日は第1弾。

インタビュアーはI
ウェラーはP

I:こんな言葉はあまり使いたくないんですが、ニューアルバムは”サイケデリック”な
要素が感じられると思います。

P:サイケデリックからはとても大きな影響を受けたよ。
ただし、それはこのアルバムが古臭いというわけじゃない。
昔のサイケデリックの寄せ集めじゃなくモダンなサイケデリックミュージックを
作ろうとしていたんだ。モダンサイケを作ることが今必要だと思ったんだよ。

I:他にも、そういったモダンサイケなサウンドをやる人たちはいますよね。
Amorphous Androgynousとか、彼らとコラボしているノエル・ギャラガーの
次のアルバムなんかもそうだと言われています。
”モダンサイケ”ムーブメントが起きているような気がします。

P:それは間違いないだろう。俺たちのバンドのサウンドは彼らとは違うけどな。
他にもそういったサイケ系で俺が好きなバンドがある。

Tame Impalatっていうオーストラリアのバンド。サイケデリックなことをやっているんだけど、
今までになかったようなサウンドなんだ。

その点においては俺のニューアルバムも今までになかったようなものだと思うから
共通しているよ。

I:本当にそうですね。 ニューアルバムは変わる変わる、次々といろいろなサウンドに
巻き込まれていく感覚で、紫色に染まったサウンドという感じなんですが、
サイケが主流だった60年代サウンドとも言えないし、ましてやヴェルヴェッツの67年でもない。
何かに位置付けるのはとても難しい。
この21世紀にポール・ウェラーは何を作ったのでしょうか?

P:俺にとって、サイケデリックとは通常、60年代のアシッド系の影響が見られるものだと思う。
このニューアルバムにはそれがない。 イメージとしては光の中を旅している感じかな。
聴く人をカラフルな世界を引きづり込むといった感じ。

I:その感覚はこのアルバムとてもよく機能していますね。

P:サイケデリックというと、ドラッグの影響を強く受けているイメージだが、俺のは違う。
もっと色をイメージさせるものなんだ。

I:今回アルバムを作るにあたって、こういったちょっと変わったサウンドや構成にしようと
はっきりと決めて作り始めたのでしょうか?

P:多少いろいろ良いアイディアがあってね。こういったサウンドにしたいみたいなのはあった。
だけど、レコーディングがはじまったら、最終的にどうなるかなんて誰も判らない。
だって、どんなサウンドから始まっても絶対に最後には全く違ったものになる。

ただ、今度のニューアルバムは最終的に自分の思い描いていたようなものにはなったかな。
エレクトロミュージックとポップスと良いメロディーを合わせたものにね。

それはうまくいったよ。良い楽曲があることも間違いない。
俺にとってははっきりと考えをもっていることは重要だな。
本当に良いポップスなんだが、実験的でエレクトリックでもあるんだよ。

I:では、アルバムごとに違ったコンセプトにしようという考えはあのでしょうか?

P:ここ最近のアルバムは特にそうだった。それは22Dreamsのあたりからだな。
俺が思うにあの時がそれまでの曲つくりから変わるべきタイミングだったんだろうな。
マンネリで曲つくりへの興味を失わないように新しいやり方を見つける必要があったんだ。
今回は特に力をいれてやったね。

自分の殻をやぶったり、何か新しいことをやってみたり、今までやっていたこととは似つかないようなことをやることは難しいことが多々あるが、俺はそれをやろうと決めているんだ。

今日はここまでです。