Paul Weller’s 30 best songs no.20「LONG HOT SUMMER」

(2015年9月15日)

イギリスの音楽雑誌が30人のアーティストによるポール・ウェラーの30曲『Paul Weller’s 30 best songs』というのを公開しました!

http://www.uncut.co.uk/features/paul-wellers-30-best-songs-68698

時間があるときに少しずつ訳して紹介します。(かなり空いてしまって、すみません。。。)

今日はその第11弾です。

—————————————————————————————————
20:「LONG HOT SUMMER」
選曲者:ミック・タルボット(元スタイル・カウンシル)

俺がポールと初めて会ったのは1979年だった。俺は当時、「Merton Parkas」っていうバンドにいたんだ。ポールがプロデュースするっていう話もあったんだけど、結局、叶わずじまいだった。その後、82年の夏にポールから連絡があって、しばらくぶりに彼にあったんだけど、彼はジャムを解散するって言ったんだ。その時、ポールは次に何をやりたいかをしっかり考えていて、俺を誘ってきたんだよ。

ポールは、一般的なバンドのスタイルにとらわれないものをやりたがっていた。実はこのとき、ポールは初期段階のインストロメンタル(歌なし)の曲をいくつか作っていたんだ。ちなみにその曲は今まで演奏されたことがないと思う。

彼は先を常に見据えていたよ。映画監督の様にも見えた。

この「LONG HOT SUMMER」では、俺達は最新のシンセサイザーの音とハモンドオルガンの音、エレクトリックピアノの音を混ぜ合わせて作りたかったんだ。当時、俺達二人はクローズ・ハーモニー系のグループが好きでね。二人ともいつかはデルフォニックスに、この曲をカバーしてもらいたいって考えていたよ。

プロモーション・ビデオはカメラが上から降りてきて、俺達がケンブリッジの特別研究員のような感じで写ってるだろ。『ブライズヘッド再訪』の真似したのさ。ティム・ポープが監督で、「もし、君たちが寝っころがってくれれば、二人の顔を一緒に撮れるよ」って言ったんだ。で、俺達は寝っころがって、だんだん顔を近づけていったんだけど、お互いの耳が当るんじゃなかって思って可笑しかったよ。

ビデオについて、レコード会社では騒動になって、そしたら、マスコミにも流出しちゃってね。

その後のビデオは知っているだろ!2人でクローゼットから飛び出したのさ!

———————————————-

以上、ミック・タルボットでした。