Paul Weller’s 30 best songs no.14「LIZA RADLEY」&no.13「START!」

(2015年10月8日)

イギリスの音楽雑誌が30人によるポール・ウェラーの30曲『Paul Weller’s 30 best songs』というのを公開しました!

http://www.uncut.co.uk/features/paul-wellers-30-best-songs-68698

時間があるときに少しずつ訳して紹介します。今日も2つ掲載します!

今日はその第17弾と18弾です。

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「LIZA RADLEY」デヴェンドラ・バンハート

若者が成長していくという共通のテーマを持った曲だね。「自由/自分は理解されない/この街に住む人間は皆、彼女のことを協調性がない」と歌っている。

しかしながら、この語り手のような歌い手は、彼女の自由な精神を称え、彼女に恋をして、最後には彼女に「リザ・ラッドリー、僕を連れてってくれないか?君がいくときに一緒に連れて行ってくれないか?」と歌う美しいパートに繋がっていく。

僕もそういった感情を恋に落ちたすべての女の子に持ったよ。だから、その部分はとても人の心を引きつけるんだ。

なぜなら、僕もかつては自分の住んでいるところにはいたくない、自由になりたい、ここから出たい、逃げ出したいと思っていた。
とても夢想的な画家っぽい女の子と一緒にね。

「ちょっと変わった女の子と一緒に自由になりたい。」僕は常にそういう気持ちを抱いているよ。

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「START!」カール・スマイス(マッドネス)

この曲がリリースされたとき、俺は初めてアメリカに行っていたんだ。で、タワーレコードでイギリスでは手に入らないビートルズとかキンクスのレコードを漁っていたんだ。

そんな時に、「START!」はとてもいい感じに聴こえたよ。ビートルズの「Taxman」のベースラインをマルパクリして、ギターはジミヘンのようなサウンドだろ。こんなにも判りやすく60年代へのトリビュートをすることは、80年代ではとても稀なことだったんだ。俺はこの曲の勢いと深い部分での60年代との意思疎通が好きなんだ。

ザ・ジャムと俺達のバンドは対峙することはなかった。モッズとスキンヘッズの間には一体感のようなものがあったからね。2-TONEもジャムもレトロだったけど、エネルギーは当時のものだった。こっそり、スモール・フェイセズにも精通してたしね。

ポールはナチュラルなアクセントで歌う。英国言語の偉大なる賛同者だ。
「車がストリートに無い時代の記憶/白人と黒人/戦前のイングランド」といったことが、彼の初期のころの歌にある。彼は執拗なまでに若者の文化を崇拝しているね。そして、彼の使う英語はとても身近なことを表現している。労働者階級ということが率直に関係しているからさ。

「START!」では意思疎通について、”たった2分でも心が通じ合えば、それで十分さ”って簡潔に歌っているよね。そして、それは的を得ているんだよ!そうだろ?
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以上です。