Paul Weller on Records In My Life 2017

(2017年12月23日)

久しぶりの投稿で申し訳ございません。今年の後半は体調を崩したり、多忙だったりで投稿できませんでした。。言い訳ですが。

年結構前の動画ですが、紹介+簡単に翻訳します。

定番ですが、ポール・ウェラーが好きなレコードを紹介しています。今年買ったレコードについても語っています。

インタビュアー→I Paul Weller→W

I:ポール・ウェラーさん、今回は出演いただきありがとうございます。

P:どういたしまして。

I:今日の体調はいかがですか?

P:とても良いよ。驚くべきことにね(笑)

I:とてもポジティブな答えなので、僕も驚いています(笑)
 さて新しいレコードについてですが、どういった感じですか?

P:実際のところはよく判らないんだ。最近は忙しくて、ニューアルバムについて色々考えてられないからね。
 でも、リスナーからはとても良い感想をもらったりして、嬉しいよ。

I:それは良かったですね。ちょっと話を本題に移します。
 あなたが子供のころに音楽を始めたときに、一番影響をうけたのはどの音楽ですか?

P:おそらくだけど、1963にビートルズがTVに出ていたんだ。たしか、『Royal Command Performance』という
 番組名だった。女王陛下のためにパフォーマンスするみたいなやつだ。
 その前に母親がいくつかシングルレコードを買ってきたんだ。母親はビートルズが大好きだったからね。
でも、ビートルズを初めてTVで見たのは、その番組だった。そして、僕の人生は完璧に変わったんだ。

I:ちなみにあなたが初めて買ったビートルズのアルバムは何ですか?覚えてますか?

P:もちろん、覚えてるさ。ビートルズだけじゃなくて、はじめて買ったアルバムはサージェントペッパーだ。
 1967年に発売されたけど、僕がかったのは1年後の1968年なんだ。お金を貯めるのに1年かかったよ。
 これが、初めてレコードを買ったときの話さ。

I:あなたは、お父さんととても仲が良かった。生活でも仕事でもともにしていましたが、あなたのお父さんが
 あなたの初めてのライブをブッキングしたんですよね?

P:そうだね。そうなるかな。そのとき、僕らは子供だったら。僕は14歳だよ。
 父親はいつもライブ活動を熱心にサポートしてくれた。バン(車種です)に僕らと機材を乗せてね。
 とても熱心だったよ。そして、本当にとても偉大な男だった。

I:あなたの夢を支えていたんですね。

P:ああ、そうさ。一般の家庭とは違うかもな。僕は親から、自分のやっていることを止められるようなことはなかった。
 思いとどまらせるようなこともされなかったよ。父親も母親も将来性のない仕事は好きじゃなかったかも知れない。
 だから、やりたいことがあるならやらせようって感じだったのかも知れない。夢を追った方が良いとね。

I:素晴らしいですね。
次の質問で、昔から現在まで、ずっと聞いているアーティストっていますか?今でも普通に聞くような。

P:そうだな。その答えは一つかも。ビートルズの全作品だな。50年以上たっているけど、未だにいろいろ影響を受けているよ。
 今まで何度聴いたか判らないけど、今でも聴くたびにワクワクするんだ。毎回違う発見がある。
たとえば、「Tomorrow Never Knows」だ。僕らは進化しつづける音楽と位置付けてるよね。
 僕は音質的にはそんな感じではなくて、未来のサウンドだと思ってるよ。

I:では、次の質問で、最近リリースされたアルバムではどうですか?若いアーティストで聴いているものはありますか?

P:最近のバンドを多くしってるわけではないけど。まずはルーシー・ローズかな。彼女はサポートアクトを務めてくれたんだ。
 素晴らしいアーティストだよ。

P:あとは、Jane Weaverの『Modern Kosmology』だ。グレートなアルバムだよ。

P:この二人はソロアーティストだね。バンドとなるとUKのバンドでは今はいないかな。
アメリカのバンドだけど、サヴォイ・モーテルは好きだよ。

P:あとは、アヴァランチーズも良いな。

P:確かカナダのバンドだよね。

I:いや、アヴァランチーズはオーストラリアですね。

P:似たようなもんだろ(苦笑)同じ連邦だよ。

I:でも、距離的にはかなり遠いですよ(笑)つぎに聴きたいのは、あなたはジャム、スタイル・カウンシル、そしてソロと
 素晴らしいアルバムをたくさん制作してきましたが、自分の中で一番の自信作はどれでしょうか?

P:うーん、とても難しい質問だね。だけど、『Saturns Pattern』かな。とても良く出来たアルバムだと思うよ。

I:あなたは今でも新作作り続けていますが、その制作過程にビートルズの他にも影響を与えているアーティストもいますよね。
 ジミー・ラフィンとか。ジミー・ラフィンのアルバムで好きなものはありますか?

P:応えられないな。実は、彼のアルバムは買ったことが無いんだ。7インチだけだよ。それだけで十分すごさが判るよ。

I:あなたは今もレコードコレクターなんですか?

P:もちろんだよ。若いころほどではないけど、未だにそうだよ。

I:では、一番最近買ったレコードは何でしょうか?

P:ちょっと思い出すのに時間がかかるから、カバンをとっても良いかな。

I:もちろんですよ。

P:最後に買ったものは、はっきりとは覚えてないけれど、
 幸運にもノエル・ギャラガーのニューアルバム『Who Built The Moon』を手に入れたんだ。
 (※このインタビューの時には発売前)
 ほんとに大好きなんだ。このアルバムはスゴイよ。何度も聴いてる。

I:ノエルと言えば、リアムですが、彼のアルバム『As You Were』は聴きましたか?

P:いくつかは聞いたかな。シングルで聴いたのかも。

I:リアムの楽曲はどうですか?

P:単純にうれしいよ。復帰してくれたんだから、嬉しい。ソロアルバムを作ったのは素晴らしい。
 でも、僕が思うに音楽的にはビーディー・アイとあんまり変わらない印象だね。
 もちろん、悪くはないんだけど、驚きがあるような感じではなかったね。
 とにかく、音楽を再開してくれたことは嬉しいよ。
 歌詞はあんまり良くなかったかな。まぁ、並みの作品かな。

I:わかりました。あと、あなたのコレクションの中で、これだけは守るというものはありますか?

P:あるね。言ってもいいけど、ビートルズじゃないよ(笑)それでもいいのかな?
そうだね。ジョン・ルシエン「Search For The Inner Self」だね。

I:ジョン・ルシエンについて、もう少しお伺いしても良いですか?

P:僕も詳しくは知らないんだけど、大西洋のイギリス領の島が出身地だったらしい。
 たぶん、アメリカで活動してたんだと思う。ホントに良くは知らないんだけど、
 『Rashidah』っていう素晴らしいアルバムを70年代初頭に出したらしい。

P:他にもアルバムを作ったけど、そんなに多くはないらしい。
 で、この「Search For The Inner Self」をだいぶ前に買ったんだ。
おそらく20年か、30年前かも知れない。イギリスの北部のどこかの中古屋で買ったんだ。
 彼の名前は知ってたけど、このタイトルを見て買うことに決めたんだ。
 そして、このレコードはAmpex Recordから出てるんだ。
Ampexは通常レコーディングのテープを作る会社さ。

I:Ampexですね。

P:で、ジョン・ルシエンは、現金が必要だったから、この曲を書いて、レコードをつくったらしい。
 それなのに、アレンジが信じられないほど素晴らしいんだ。ストリングスもホーンもとにかく素晴らしい。
 まぁ、それ以上のことは詳しくは知らない。

I:では、最後の質問です。あなたがジャムでデビューした時代の他のバンドのアルバムで、あなたが尊敬するものはありますか?

P:そうだな。まぁ、有名なところだと、ピストルズとクラッシュだよ。そして、バズコックス。
 あとは、当たり前だけど、僕ら自身(ジャム)だね(笑)
 その中でもとなると、、やはりクラッシュの1stアルバムだね。

I:わかりました。本日はありがとうございました。では、見ている方に何かメッセージやアドバイスがありましたら、
 お願いします。

P:そうだな。お互い親切にすることだ。そして、耐えることも必要だ。

I:今日は本当にありがとうございました。

以上です。

今年はこれで、最後の予定です(ビッグニュースなどがなければ..)。

来年は、いきなり来日ライブがあります!早く見たい!では、良いお年をお過ごしください。