Paul Weller’s 30 best songs no.30「MR CLEAN」

(2015年5月30日)

イギリスの音楽雑誌が30人のアーティストによるポール・ウェラーの30曲『Paul Weller’s 30 best songs』というのを公開しました!

http://www.uncut.co.uk/features/paul-wellers-30-best-songs-68698

時間があるときに少しずつ訳して紹介します。(1日か2日に数曲ずつ、といったペースで。。)今日はその第1弾です。

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30:「MR CLEAN」(The Jamの『All Mod Cons』に収録)
選曲者:The Whoのピート・タウンゼント

(*ウェラーのことをポールを呼ぶのでポールと書きます)

俺がいつもゾクっとするポールの曲はこの曲だよ。「俺に近づくな。俺を汚すな。」って感じの歌詞だからな。
政治家とか、そういった感じの奴ら、人間っぽくない奴らのことを歌ってるんだろう。

ザ・ジャムはそういった反骨心を歌うバンドとして、とても重要な立場だったと思う。特にポールはとても
尖っていたからな。人間というのは、あるものを深く熱く信じると、それに固執していくことだしね。ポールもそうだ。

俺たちザ・フーとザ・ジャムはファッションのような外見や表面的なこと以外にも、似たような立場にあったと思う。
ただ、彼らはより「イギリスの若者はこうだ」というものに近かった。なんというか、より普通の若者っぽかった。
謙虚さのない若者だけどね。とにかく、あのころはポールに似たファッションの若者は町中、国中にいたよ。

だけど、俺が思うにポールが凄いのは、ブレずに「彼自身」で居続けていることだね。
彼自身を変えてしまうような立場に居たはずだし、彼のファンは「ウェラーを僕らのリーダーに」といったようなことも
言っていただろう。だけど、ポールはそういったことに一切影響されなかったんだ。

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とりあえず、今回はピート・タウンゼントによる選曲でした。