Sonik Kicks track-by-track review no.4

(2012年3月11日)

昨日に引き続き、Sonik Kicksのトラックレビュー第4弾です。

トラックレビューのno.1はこちらをクリック

トラックレビューのno.2はこちらをクリック

トラックレビューのno.3はこちらをクリック

(ネタバレにもなるので何も情報を入れず、アルバムを聴きたい方は読まないでください。)

 

8曲目の「Dragonfly」と
9曲目の「When Your Garden’s Overgrown」は
↓のニュースで紹介したとおり、PVとラジオで聴けますので、簡単に。
http://paulweller-jp.net/?p=1118

 

「Dragonfly」は一番下の娘さんが学校の宿題で書いた詩をヒントに書かれた曲。
その詩の小節の最初の1行をつなぎ合わせで書いたそうです。

グレアム・コクソンがギターとハモンドオルガンで参加しています。

 

「When Your Garden’s Overgrown」は以前のインタビュー↓
http://paulweller-jp.net/?page_id=1046 でも話していたように
シド・バレッドの人生からインスパイアされた曲。
ノエル・ギャラガーがフィードバックや怪しい音をギターやベースで奏でています。

 

10曲目はすでにiTunesでも購入可能な「Around The Lake」
クラウトロックやゴスっぽさ、単調なコーラスはJoy Divisionっぽさを感じさせますが、
しかしながらジャムっぽいリフも使っています。

ちなみに、The JamはマンチェスターのFactoryの創始者のトニー・ウィルソンの
番組でJoy Divisionと共演したことがあります。(※共演というか同じ日の出演)

 

11曲目「Twilight」、4曲目の「Sleep of The Serene」と同じく
インストロメンタル(ウェラーの言葉を借りるとサウンドスケープ) 。

この曲は長いセッションからカットアウトされた曲で、
ひたすら唸るシンセサイザーの音が20秒という曲。
ロングバージョンは、ボーナストラックかB面楽曲の可能性あり。

 

12曲目「Drifters」
オーシャン・カラー・シーンのスティーブ・クラドックとの共同作曲。
スティーブはギターでも参加。

フラメンコのような妖艶でミステリアスなリズムだが、
ジョン・コルトレーン的な力強いジャズも感じる。

さらに哀愁ただようボーカルラインはジョージ・ハリスンの実験的な作品を彷彿とさせるが、
ギターはパンクっぽく怒り狂って弾いている。

 

今日はここまで、次回は最後の2曲を予定しています。